トピックス

長野県立図書館にて11月29日に行われた障害者サービス研修会の開催レポートを掲載しました。

2006年12月4日

障害者サービス研修会が開かれる(長野県)

図書館利用に障害のある人へのサービスの充実を図るため、障害者サービス研修会(主催:長野県図書館協会公共図書館部会)が、11月29日に県立長野図書館を会場に開かれました。
公共図書館や点字図書館、社会福祉協議会、盲・ろう養護学校などの関係者や、ボランティアを含む障害者サービスへの協力者など、約50人の皆さんが集まりました。
障害者サービスの考え方や、DAISY、大活字図書についての講義のほか、会場では、プレクストークをはじめ、DAISY編集ソフトや開発中のデジタル録音機などについてもご紹介しました。

障害者サービス研修会が開かれる(長野県)

内容ダイジェスト

講義1 「公共図書館の障害者サービスの考え方と基本的なサービス」

講師:日本図書館協会障害者サービス委員会委員長・埼玉県立浦和図書館 主任司書 佐藤聖一氏

障害者サービスの理念は、「すべての人の図書利用を保証する」というもの。
そのために利用できる本(資料)がなければ作ってでもお貸しする、というのが基本的な考え方です。
DAISYは、テープの弱点をおぎない読みたいところを聴ける、利用者に有効な録音図書で、視覚障害者だけでなく学習障害者から入院中の人まで、利用対象者の拡大につながっていくものと説明。
こうしたDAISYを活用しながら、すべての人が利用できる読書サービス環境を整えることは、本来図書館が行うべきで、ボランティアの方もそのための協力者と広く考えたい。
障害者が情報にアクセスする権利は当然の権利(基本的人権)で、そのために必要な基本的サービスを考え直す機会になりました。
 「公共図書館の障害者サービスの考え方と基本的なサービス」

講義2 「デジタル録音図書 DAISY(デイジー)とその可能性 -DAISYを始めた者として-」

講師:シナノケンシ(株) 代表取締役常務 池田防守

国際標準DAISYと、それに対応したデジタル録音図書読書機プレクストークの<開発の経緯>から、<DAISYの可能性>について説明。
DAISYは、教養や学校教育だけでなく、就労や地域・生活情報の面でも役立つもの。
また、「マルチメディアDAISY」録音図書は、ディスレクシア(読み書きの障害)の方に活用いただける可能性が大きく、今後の課題のひとつです。
インターネットを利用したDAISY利用の実証実験や最新の技術動向のほか、<DAISY録音のしかた>についてもご紹介しました。
「デジタル録音図書 DAISY(デイジー)とその可能性 -DAISYを始めた者として-」

講義3 「弱視者や高齢者が読みやすい大活字図書とは? -弱視者に役立つ図書館グッズ-」

講師:日本図書館協会障害者サービス委員会委員・(株)大活字 社長 市橋正光氏

弱視者や高齢者の方が、たとえば自宅に届いた電気料金明細や記帳した通帳などを、スキャナーを使って読み上げる装置などについて説明。
また、ロービジョンの方が実際に読みやすい大きな活字の本や、弱視の状態に合わせた白と黒を反転させたカレンダーなど、具体的な図書や図書館グッズについて紹介しました。
 「弱視者や高齢者が読みやすい大活字図書とは? -弱視者に役立つ図書館グッズ-」

お問い合わせ

050-5804-1177

月曜から金曜日

9:30から12:00、
13:00から17:00