メールマガジン

第5回 2007年12月3日発行版

2007年12月3日

プレクストークユーザーの皆さんこんにちは。
プレクストークのメルマガ編集室です。

「ところでスタッドレスタイヤにもう履きかえた?」というやり取りが、会話の最後にチョットくっつく今日この頃です。信州に車でいらっしゃる際は、タイヤ回りの滑り止め対策は万全に。県内も北部は例年より早く積雪を見たとのニュースに、今年の冬の雪模様をそろそろ心配する時期になりました。もちろん、冬ならではスポーツに、こたつとミカン、たまには身の引きしまる空気と雪山の景色もいいものですネ。さて、今回は、先日開かれましたデイジー/プレクストークパートナーミーティングの特集です。当日は、会場にお集まりいただいた皆さんの熱気に寒さもふっとびました。        (典)

◆◇みんなで広げるDAISY図書・音声情報の輪◇◆
「プレクストーク」 お役立ちメルマガ 第5号

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目次
♪~【1】デイジー/プレクストーク パートナーミーティング開催
♪~【2】フリーセッションでの体験・交流会
♪~【3】コアセッションでの講演
♪~【4】編集後記
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♪~【1】デイジー/プレクストーク パートナーミーティング開催

DAISYやプレクストークについて、地域や立場を越えて情報・意見交換や交流をすることを目的として、約90人の皆さんが全国各地からここ「DAISYの故郷」上田に集まりました。第2回デイジー/プレクストークパートナーミーティングが開かれた11月22日、会場となったシナノケンシ上田事業所は、なつかしい顔の再会や、新しい顔の出会いで、にぎやかな活気でいっぱいになりました。

午前中は、フリーセッションでの体験・交流会、午後はコアセッションでの基調講演と生活情報事例発表に続き、パートナーセッションでは参加者の皆さんからのスピーチがあり、希望者による宿泊の未来セッションまで有意義な集まりでした。何よりも各地で活躍する音訳ボランティアの皆さんが、それぞれに個性的な活動内容を持ち寄って、取り組みや課題を話し合う熱気を感じる1日でした。

当日は視覚障害者の皆さんも参加されて、実際に利用する方の声を、直接お聞きすることができました。「情報が届くというところがネックになっていて、多くの視覚障害者の中で限られた人しか録音図書を利用できていない」という現状や「苦労するのは情報を探し出すこと」「より
多くの情報が入手できるように」という期待の声も伝わりました。

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♪~【2】フリーセッションでの体験・交流会

午前中のフリーセッションでは、録音や編集をする製品を操作していただいたり、多くの録音図書を実際に試聴していただきました。今年の新製品のDR-1デジタル録音機では実際の録音を体験、何台も用意したDR-1はつねに満席状態。また編集ソフトPRS-Proを使っての録音・編集作業は、何人もの方が取り囲むほどの関心の高さで、スタッフへの具体的な質問も多くいただきました。

コンテンツも、京都朗読奉仕会ロバの会様からお借りした多くのDAISY図書や、長野県内からも、りらの会様による東御市広報のDAISY版などが準備され、PTN-1再生機でじっくり試聴する姿も目立ちました。

社内スタジオでは、インターネットを利用したDAISYのネットワーク配信システムPTXも体験いただきました。「365日24時間図書館」として「自分が読みたい時に、自分が読みたいものを、自分が選んで、自分で借りる」読書環境を目指すものです。

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♪~【3】コアセッションでの講演

■記念講演「デイジー図書への期待~ある中途視覚障害者の場合~」
有限会社アットイーズ社長 稲垣吉彦様

午後のコアセッションでは、記念講演として、有限会社アットイーズ社長の稲垣吉彦様から「デイジー図書への期待~ある中途視覚障害者の場合~」と題して、人生半ばで見えなくなったご自身の体験をもとに、デイジー図書への期待や提言をいただきました。

たとえば、コンテンツ拡大への期待としては、こんなお話が印象的でした。「いろいろなコンテンツを提供していただきたい。出版されている本の情報が多いと思いますが、日常生活に近い情報が提供されれば…。
いろいろな幅広い情報、カタログだったり、マニュアルだったり、病院のパンフレットだったり。そういうものが、タイムリーにDAISY図書として供給していただける体制を望んでいます。こんな情報でいいのかな?というものはありません。晴眼者の方が眼にする情報すべてが、コンテンツになりうるのです」

(稲垣吉彦様の記念講演の内容は、次号のメルマガでもう少し詳しくご紹介したいと思います)

■生活情報とPTX・研究プロジェクト 
シナノケンシ㈱主任研究員 西澤達夫

当社の主任研究員から、最近の世の中の動きも紹介しながら、DAISYの最新技術の傾向について説明させていただきました。

高村外務大臣が署名した国連障害者権利条約は、障害者も平等に、交通機関を利用したり社会福祉サービスを利用したりできる権利を保障する内容です。
また著作権法の見直しの動きが具体化してきました。
視覚障害者のために公共図書館等でも録音図書を著作権者の許諾なく制作できるようにしてほしい、という要望が具体的検討課題として取り上げられています。今後の著作権法改定の審議をめぐる動きを見守っていきたいと思います。
また特別支援教育の体制も整備されてきました。

DAISYの適用範囲も拡大してきています。学習障害者向けの教科書や、市広報、カタログなどのほかに、チラシや学校教材などにも広がっています。「内容の正確さ」と「速さ」の2軸で考えると、日常生活情報は「速さ」が優先されます。DAISYは、図書から生活情報へと広がりを見せています。

シナノケンシが開発したネットワーク配信システムのPTXは、昨年に日本国内での実証実験は終わり、現在はイギリスとオーストラリアとスウェーデンで実験を進めています。技術だけでなく、情報を集めてコーディネートする大きな動きが必要になっています。

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http://www.plextalk.com/jp/guide/exhibition.html

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♪~【4】編集後記

パートナーミーティングは、この後に、生活情報事例発表として、京都からご参加いただいた京都朗読奉仕会ロバの会の河野ゑみ様と、愛知県尾張旭市からご参加いただいた音訳グループあけぼの会の加藤聖子様から貴重な体験談をお聞きすることができました。最後のパートナーセッ
ションでは、医学書、事典、雑誌、選挙公報など、それぞれの個性的な活動をもとに、活発な意見交換が交わされました。

とても1回のメルマガに収まりませんでしたので、記念講演の内容も含めて、次回のメルマガで第2弾のレポートを皆さんにお届けしたいと思います。また、近々ホームページでも写真入りのレポートをアップできるように準備中です。                   (典)

みんなで広げるDAISY図書・音声情報の輪‐「プレクストーク」お役立ちメルマガ第5号‐はいかがでしたでしょうか。

これからも音訳ボランティアのみなさんに、少しでもお役に立つような情報をお伝えしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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シナノケンシ株式会社 システム機器事業部

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