プレクストークユーザーズマニュアル 1998年10月 TK-300,TK-300B共通 目次    ● はじめに    ● 安全上の警告・注意、取扱上の指示    ● このマニュアルについて    1章 各部の名称とはたらき    2章 基本的な使い方    3章 録音図書CDの聞き方    4章 音楽CDの聞き方    5章 その他の機能    6章 バッテリ使用時の注意点とバッテリの使い方    7章 故障かな?と思ったら    8章 プレクストークの仕様    9章 用語解説    ● 保証について はじめに <プレクストークの特長> このたびはプレクストークをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。 プレクストークはCD-ROMに記録されたデイジーフォーマットの録音図書を再生する、デジタルトーキング ブックプレーヤです。長時間再生や、読みたい場所がすぐ探せるCDならではの優れた検索機能、自由な 場所にしるしを付けられるしおり機能、聞き取りやすい音程での再生速度の変更、音声で動作を明確に知ら せる音声ガイド機能などによって、あなたの録音図書へのイメージを一変させます。 またプレクストークには、キャディと呼ぶケースに入れられたCDをそのままセットしますので、CDを傷付け たりする心配がなく安心してお使いいただけます。 <デイジーとは> デイジーとはデジタル音声情報システム(Digital Audio-based Information SYstem)の略です。 デイジーフォーマットでは原本の目次を元にして音声情報が様々なレベルで構造化されています。例えば章、 節、項からなる本の場合もっとも上位は章のレベル、下位は項のレベルに区分されそれぞれが個別の音声 データとして関連付けられています。 安全上の警告・注意 <警告> 次に挙げる警告は、その指示に従わない場合、死亡または重傷を負う恐れがありますので、必ず指示にし たがってください。 1. 電源コードを傷つけないでください。電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となることがあります。 2. 万一、本機から発熱や煙、異臭や異音がするなどの異常が発生した場合は、ただちに本機の電源スイ ッチを切り、その後必ず電源プラグをコンセントから抜いて下さい。異常のまま使用すると、火災や感電 の原因となります。 3. 異物(金属片や液体など)が本機の内部に入った場合は、ただちに本機の電源スイッチを切り、その後 必ず電源プラグをコンセントから抜いて下さい。異常のまま使用すると、火災や感電の原因となります。 4. 本機を分解したり、改造しないで下さい。火災や故障の原因となります。 5. 本機を風呂場、シャワー室などの水のかかる場所で使用しないで下さい。火災や感電の原因となりま す。 <注意> 次に挙げる注意は、その指示に従わない場合、傷害や物的損害を負うことが考えられますので、必ず指示 にしたがってください。 1. ぬれた手で電源プラグの抜き差しをすると、感電の原因となることがあります。 2. 使用中の本機を布やビニールシートでおおったり、包んだりしないで下さい。熱がこもり、火災の原因と なることがあります。 3. 本機を長期間使用しないときは安全のため、電源プラグをコンセントから抜いておいて下さい。 4. 本機を移動するときは電源スイッチを切り、その後必ず電源プラグをコンセントから抜いて下さい。 5. 本機をご使用の際は,できるだけコンセントに手の届く場所でお使いください。 6. 本機への電源供給を遮断する場合は,本機の電源スイッチを切ったあと、コンセントから電源プラグを抜い てください。 7. 振動の激しい場所や傾いた場所を避け、しっかりした台の上に水平に設置して下さい。 8. 直射日光の当たる場所や炎天下の車内、ストーブのような熱器具の近くなど高温になる場所に長 時間放置しないで下さい。 9. 防磁設計にはなっておりませんので、磁気カードや磁気テープ等、磁気の影響を受けやすいものを、 本機のそばに置かないで下さい。スピーカの磁気の影響で製品が使えなくなることがあります。また テレビ、ディスプレイ等の近くに置いた場合には、画面が揺らぐ場合があります。そのような場合には本 機を遠ざけて下さい。 10. ヘッドフォンを使用する場合は、音量を上げすぎないでください。大きな音量で長時間続けて聴くと、 聴力障害の原因となることがあります。 11. 本機の底面(そこめん)が直接皮膚に触れた状態で長時間使用しないでください。底面(そこめん)が熱く なり、低温やけどの原因となることがあります。 12. 外部のアンプに接続した状態でプレクストーク本体の電源をオン/オフするときは、必ず外部のアンプの ボリュームを最小にしてください。電源オン/オフのノイズによりスピーカが破損する原因となることがあ ります。 取扱上の指示 <設置について> 本機は振動の激しい場所や傾いた場所をさけ、しっかりとした水平な台の上に設置してください。 <その他> 1.寒い時冷え切った場所で暖房用ヒータなどを付けた直後は、CD読みとりレンズに水滴が付き正しく動 作しない場合があります。このような場合はディスクを取り出して約1時間放置しておいて下さい。正常 に動作するようになります。 2.本機でディスクを再生する時は必ずディスクをキャディケースに格納して下さい。ディスクをそのまま本 機に挿入すると本機が故障するばかりでなく、ディスクに傷が付き再生不能になるおそれがあります。 3.輸送時には強い振動や衝撃が加わると故障の原因になりますのでご注意ください。 このマニュアルについて このマニュアルではプレクストークの取扱上の注意と操作方法について説明しています。 各章のはじめには、その章で何を説明しているのかをまとめてあります。 このマニュアルは全9章から構成されており、各章の冒頭でその章の構成を説明しています。 各動作、機能の説明に際し、役立つ応用例や知っておくと便利なことを<ポイント>、注意が必要な事項を <チェック>として付け加えています。 このマニュアルでは、特にことわりがない場合、「ディスク」とは「録音図書CDまたは音楽CDの格納された キャディのことを示しています。 また、コンパクトディスク単体のことを「CD」と示します。 9章は用語解説となっておりますので、こちらもご参照ください。 ●本マニュアルに記載されている会社名、商標名は各社の商標または登録商標です。 1章  各部の名称とはたらき この章では、プレクストークの各部の名称とはたらきについてご説明します。 1章1 本体の形状と設置の方法 1章2 本体表面 1章2-1 スピーカ 1章2-2 トーンつまみ(音質調整) 1章2-3 ボリュームつまみ(音量調整) 1章2-4 スピードつまみ(再生速度調整) 1章2-5 テンキー、時間キー、見出しキー、ページキー、しおりキー 1章2-6 しおりセットキー、しおり消去キー 1章2-7 十字キー、表示ランプ 1章2-8 アンドゥキー、リドゥキー 1章2-9 再生/停止キー、送りキー、戻しキー 1章3 本体正面 1章3-1 ディスク挿入/排出口 1章3-2 ディスク取り出しキー 1章3-3 ヘッドフォンジャック 1章4 本体側面 1章5 本体背面 1章1  本体の形状と設置の方法 プレクストークの寸法は、縦30センチ、横18センチ、高さ7センチです、重量はTK-300が約1.7s、 TK-300Bが約2.0sです。 持ち運び用に取っ手があり、それを手前にしてキー類の付いている本体表面を上にして置きます。 なお本書ではこの状態で上下左右、手前、奥といった表現を用いてご説明します。 <チェック> 取っ手を上に向けて立てた状態ではご使用できません。 <ポイント> また本体右側面を上にして、垂直に置いて使用することもできます。 <チェック> 本体右側面を上に向けてご使用の場合は不安定になりやすいのでご注意ください。 1章2  本体表面 本体表面には、本機の操作に必要な多くのキーとつまみがあります。 本体表面の右やや奥にはスピーカがあり、その左に音質、音量、再生速度調整用の回転つまみ がそれぞれあります。 また本体表面の中央には検索用のキーが配置されており、本の読みたい箇所を検索するときに 使います。 1章2-1  スピーカ スピーカは、本体表面の右やや奥の、数本横みぞのある部分にあります。 <チェック> スピーカの上には物を置かないようにしてください。 1章2-2  トーンつまみ(音質調整) トーンつまみは、本体表面の左やや奥にある、3つの回転つまみの左のものです。 本体スピーカあるいはヘッドフォン/イヤフォンの音質を調整できます。 つまみが12時の向きにあるときが標準の音質です。標準から右に回すと高域を強調し、左に回すと低域 を強調します。 また、12時の向きにクリック位置があります。 1章2-3  ボリュームつまみ(音量調整) ボリュームつまみは、本体表面の左やや奥にある、3つの回転つまみの中央のものです。 本体スピーカあるいはヘッドフォン/イヤフォンの音量を調整できます。 つまみを右に回すと音量が大きく、左に回すと音量が小さくなります。 また、12時の向きにクリック位置があります。 1章2-4  スピードつまみ(再生速度調整) スピードつまみは、本体表面の左やや奥にある、3つの回転つまみの右のものです。 録音図書CDの再生速度を調整できます。 つまみが12時の向きにあるときが標準の速度です。そこから右に回すと再生速度が速くなり、左に回す と遅くなります。 また、12時の向きにクリック位置があります。 1章2-5  テンキー、時間キー、見出しキー、ページキー、しおりキー 「テン」キーは、本体表面の中央やや右にある12個のキーです。プッシュ式電話器と同じ配列で 「5」のキー、「*」キー、「#」キーの上には突起がついています。0から9までの数字入力や、入力中の 数字のキャンセル、ページや見出しによる検索箇所の指定をするときに使います。 「時間」キーは、「テン」キーの右側に縦に4つ並んだキーの一番上のものです。録音図書CDと音楽CD の、収録時間、経過時間や残り時間を知るときに使います。 「見出し」キーは、「テン」キーの右側に縦に4つ並んだキーの上から2番目のものです。キーの上側に は突起がついています。再生中の箇所の見出し情報を知るときや、「テン」キーで指定した箇所へ移動す るときに使います。 「ページ」キーは、「テン」キーの右側に縦に4つ並んだキーの上から3番目のものです。再生中のペー ジ情報を知るときや、「テン」キーで指定したページへ移動するときに使います。 「しおり」キーは、「テン」キーの右側に縦に4つ並んだキーの一番下のものです。キーの両端には突起 がついています。しおり番号を知るときや、「テン」キーで指定したしおりへ移動するときに使います。 1章2-6  しおりセットキー、しおり消去キー 「しおりセット」キーと「しおり消去」キーは、「テン」キーの上に、横に並んでいる大小2つのキーです。 「しおりセット」キーは、大小2つのキーのうち左側の大きいものです。キーの両端には突起がついていま す。しおりをつけるときに使います。 「しおり消去」キーは、大小2つのキーのうち右側の小さいものです。「テン」キーで指定した番号のしおり を消去するときに使います。 1章2-7  十字キー、表示ランプ 「十字」キーは、本体表面の左中央にある上下左右の4つのカーソルキーです。12時の位置が「上」キー、 3時の位置が「右」キー、6時の位置が「下」キー、9時の位置が「左」キーです。 目次の見出し情報による検索に使います。 表示ランプは4つの「十字」キーの中央にあります。プレクストークの状態を点灯または点滅するランプで 示します。 1章2-8  アンドゥキー、リドゥキー 「アンドゥ」キーと「リドゥ」キーは、「十字」キーの上に、横に2つ並んでいます。 「アンドゥ」キーは左側のキーで、「見出し」キーや「ページ」キー、「しおり」キー、「リドゥ」キーを使った 過去10回前までの移動を取り消すときに使います。 「リドゥ」キーは右側のキーで、「アンドゥ」キーを使った過去10回前までの移動をやり直すときに使 います。 1章2-9  再生/停止キー、送りキー、戻しキー 本体表面の手前左側には、横に3つのキーが並んでいます。 「再生/停止」キーは、横に3つ並んだキーの中央のもので、中央に突起がついています。CDを再生あ るいは停止するときに使います。 「送り」キーは、横に3つ並んだキーの右側のものです。CDを早送りするときに使います。 「戻し」キーは、横に3つ並んだキーの左側のものです。CDを早戻しするときに使います。 1章3  本体正面 本体正面には、持ち運び用の取っ手の他に、ディスク挿入/排出口、「ディスク取り出し」キー、 ヘッドフォンジャックがあります。 1章3-1  ディスク挿入/排出口 ディスク挿入/排出口は、本体正面の取っ手の上にあります。開閉式のふたがついていて、ここからCD の入ったキャディの挿入と排出を行います。 1章3-2  ディスク取り出しキー 「ディスク取り出し」キーは、ディスク挿入/排出口の右側にあります。ディスクを本体から取り出すときに 使います。 1章3-3  ヘッドフォンジャック ヘッドフォンジャックは、「ディスク取り出し」キーの下にあります。直径3.5ミリのミニプラグの付いたヘッド フォンまたはイヤフォンを接続できます。 1章4  本体側面 電源スイッチは本体右側面の奥にあります。 電源スイッチの奥には小さな突起があり、スイッチを突起側へ倒すと電源が入り、突起のついていない方 に倒すと電源が切れます。 「音声ガイドボリューム調整」つまみは、本体右側面の中央のやや奥側にあります。音声ガイドの音量を 調整することができます。つまみを手前側に回すと音声ガイドの音量は小さく、奥側に回すと音声ガイドの 音量は大きくなります。 1章5  本体背面 本体背面には、電源ソケットとフットスイッチジャックがあります。電源ソケットは本体背面の左側にありま す。三芯タイプで、付属の電源コードを接続します。 フットスイッチジャックは本体背面の右側にあります。市販のフットスイッチを接続します。 <ポイント> バッテリ内蔵モデルであるTK-300Bには、TK-300と区別するためにフットスイッチジャックの上部に丸い 突起がついています。 2章  基本的な使い方 この章ではプレクストークで録音図書CDを聞くための基本的な操作方法をご説明します。市販の音楽CD を聞く場合には、この章と「4章 音楽CDの聞きかた」をご参照ください。 2章1 電源コードの接続と電源の入れかた 2章2 電源が入っていることの確認 2章3 録音図書CDをセットする 2章4 録音図書CDの再生/停止 2章5 音量と音質を調整する 2章6 再生速度を調整する 2章7 送り/戻しをする 2章8 録音図書CDを本体から取り出す 2章1  電源コードの接続と電源の入れかた AC電源使用の場合は、次の手順で電源を入れます。バッテリ使用の場合は「6章 バッテリ使用時の注 意点とバッテリの使い方」をご参照ください。 電源コードを接続して、電源を入れてみましょう。 1. 本体背面の電源ソケットに付属の電源コードを接続します。 2. 電源スイッチが切れていることを確認した後に、電源コードの二芯のプラグをコンセントに差し込みま す。 3. ボリュームつまみを回して12時のクリック位置に設定した後、電源スイッチを入れます。 <チェック> 電源ソケットは三芯タイプのため、上下の方向が逆だと差し込むことができません。 <チェック> 電源コードは、プレクストーク本体のソケットとコンセントの両方に確実に差し込んでください。 2章2  電源が入っていることの確認 電源が入ったことを確認してみましょう。 電源スイッチを入れ、プレクストークの準備が完了すると「ディスクがありません」という音声ガイドがあり、 正常に電源が入ったことが確認できます。 なおこのとき表示ランプは点滅します。 <ポイント> この状態で何かキーを押すと、「ディスクがありません」という音声ガイドがあります。 2章3  録音図書CDをセットする 録音図書CDをプレクストーク本体にセットしてみましょう。 1. 録音図書CDの入ったキャディを、本体正面のディスク挿入/排出口に差し込みます。 <チェック> キャディを挿入するとき上下、前後を間違えないようご注意下さい。 シャッターの開口部がある面を下にし、シャッター部をディスク挿入/排出口に向けて挿入します。 <チェック> キャディの挿入方向が正しくないと差し込むことができません。 2. 「カチッ」と音がするまで、押し込みます。 3. ディスクが正常にセットされると、「プレクストークへようこそ、しばらくお待ち下さい」という音声ガイドが あります。 4. 「ピピッ」という断続的な発信音がしばらく続いた後、本のタイトル名の音声ガイドがあります。また表 示ランプは点灯に変わります。 <ポイント> 複数のタイトルの入った録音図書CDの場合には、タイトルの合計数と本のタイトル名の音声ガイドがあ ります。 <ポイント> 音楽CDの場合には「音楽CDです」という音声ガイドがあります。 <チェック> 本機では録音図書CDと音楽CD以外のCDは再生することができません。 再生対象でないディスクを入れた場合は「再生できないディスクです」という音声ガイドがあります。 2章4  録音図書CDの再生/停止 録音図書CDの再生と停止をしてみましょう。 1. 録音図書CDを挿入し、タイトル名の音声ガイドがあったら、「再生/停止」キーを押します。 2. 「ピッ」という発信音がして再生が始まります。このとき表示ランプは点滅に変わります。 3. 再生中に再び「再生/停止」キーを押します。 4. 「ピピッ」という発信音がして再生が停止します。このとき表示ランプは点灯に戻ります。 <ポイント> 「再生/停止」キーを押すたびに再生と停止を交互に繰り返します。 2章5  音量と音質を調整する 音量と音質をお好みの大きさに調整してみましょう。 1. 再生中に、ボリュームつまみを回して音量をお好みの大きさに調整します。 <ポイント> ボリュームつまみを右に回すと音量が大きくなり、左に回すと音量が小さくなります。 2. 再生中に、トーンつまみを回してお好みの音質に調整します。 <ポイント> トーンつまみが12時の向きにあるときが標準の音質です。標準から右に回すと高域を強調し、左に回す と低域を強調します。 2章6  再生速度を調整する 録音図書CDの再生速度を調整してみましょう。 再生中に、スピードつまみを回してお好みの速さに調整します。 <ポイント> スピードつまみが12時の向きにあるときが標準の速さです。 標準から右に回すと再生速度が速くなります。速度は1.25倍、1.5倍、1.75倍、2倍、2.25倍、2.5倍、2.75 倍、3倍の8段階で最高3倍速まで変えることができます。 標準から左に回すと、1段階0.75倍のスロー再生ができます。 <ポイント> 音声ガイドの速度も、録音図書CDの再生速度と同様に変わります。 <チェック> 音楽CDの再生速度は変更できません。 2章6 再生速度を調整する <チェック> 高速再生時、録音図書CDによっては音声が若干聞き取りにくい場合があります。このような場合は、再生 速度を聞き取りやすい音質になるまで下げてご使用ください。 2章7  送り/戻しをする テープ録音図書のような感覚で、録音図書CDの送り、戻しをしてみましょう。 1. 再生中に「送り」キーを押したままにします。「ピッ」という発信音がして送る動作を行います。 2. 「送り」キーを押すのをやめます。送った箇所から再生を始めます。 3. 「戻し」キーを押したままにします。「ピッ」という発信音がして戻る動作を行います。 4. 「戻し」キーを押すのをやめます。戻った箇所から再生を始めます。 <ポイント> 停止中にも、送り、戻しができますが、その場合にはキーを押すのをやめた場所から再生がはじまりま す。 次に「フレーズ」と呼ばれる文章の切れ目による、送り、戻しをしてみましょう。 1. 再生中に「送り」キーをポンと押してすぐ離します。この動作をクリック押しと言います。 「ピッ」という発信音がして次のフレーズから再生がはじまります。 2.「戻し」キーをクリック押しします。「ピッ」という発信音がして前のフレーズから再生がはじまります。 <ポイント> 停止中にも、フレーズによる送り、戻しができますが、その場合には移動した箇所から再生がはじまりま す。 2章8  録音図書CDを本体から取り出す 本体にセットした録音図書CDを取り出しましょう。 1. 「ディスク取り出し」キーを押します。 2. 「ピッ」という発信音がして、ディスク挿入/排出口に録音図書CDが排出されます。 <チェック> キーは十分に押し込んでください。 3章  録音図書CDの聞きかた この章では、録音図書CDのより高度な使い方についてご説明します。 3章1 目次の見出し情報による検索のしかた 3章1-1 目次の見出し情報で検索するには 3章1-2 現在の再生場所を知るには 3章1-3 タイトルの先頭に移動するには 3章1-4 タイトルの最後に移動するには 3章1-5 グループの送り/戻しをするには 3章2 ページによる検索のしかた 3章2-1 現在の再生場所のページ番号を知るには 3章2-2 ページ番号を指定して移動するには 3章2-3 ページの送り/戻しをするには 3章3 しおりによる検索のしかた 3章3-1 しおりをつけるには 3章3-2 現在の再生場所のしおり番号を知るには 3章3-3 しおりを消去するには 3章3-4 しおり番号を指定して移動するには 3章3-5 しおりの送り/戻しをするには 3章4 アンドゥ/リドゥの使い方 3章4-1 アンドゥの使い方 3章4-2 リドゥの使い方 3章5 タイトルの選び方 3章6 時間情報の取得のしかた 3章6-1 タイトルのトータル時間を知るには 3章6-2 タイトルの現在までの経過時間と残り時間を知るには 3章7 テンキー使用時の注意事項 3章1  目次の見出し情報による検索のしかた 一般的に、本はいくつかの章、節、項などの目次で成り立っています。目次の見出し情報による検索では、 これらの目次の持つ見出し情報を聞きながら次々に移動して読みたい箇所を探していくことができます。 この検索には「十字」キーと「見出し」キーを使います。 またタイトルの先頭や最後に移動するには、「テン」キーと「見出し」キーを使います。 3章1-1  目次の見出し情報で検索するには 「十字」キーの上下左右4つの検索キーを使って、聞きたい場所を検索してみましょう。 [レベルの変更] まず4つある「十字」キーの内、上下キーを使うことにより、レベルを変えることができます。例えばレベル を一番上のレベル1(イチ)にした場合には、「章」単位での移動ができます。レベルを1つ下にさげてレベ ル2にすると「節」単位での移動が、もう1つ下げてレベル3にすると「項」単位での移動ができます。 それでは実際にレベルを変えてみましょう。 1. 「上」キーを押します。「ピッ」という発信音に続いて、「レベル名」を音声ガイドした後に、「ピピッ」とい う発信音があり、レベルが1つ上にあがります。 2. 「上」キーを押すたびに、レベルが1つずつ上がることを確認してください。 <チェック> 一番上のレベルにたどりつくと「ブッ」というブザー音に続いて「レベル名」を音声ガイドした後に、「ピピッ」 という発信音があります。 <チェック> 複数のタイトルが1枚に収録された録音図書CDの場合には、レベル1の上に、タイトルを選択するため のレベルがあります。詳しくは「3章5 タイトルの選び方」をご参照ください。 3. 次に「下」キーを押します。「ピッ」という発信音に続いて、「レベル名」を音声ガイドした後に、「ピピッ」 という発信音があり、レベルが1つ下にさがります。 4. 「下」キーを押すたびに、レベルが1つずつさがることを確認してください。 <チェック> 一番下のレベルからさらに「十字」キーの「下」キーを押すと「ブッ」とイうブザー音の後に「レベル名」を 音声ガイドした後に、「ピピッ」という発信音があります。 <ポイント> 再生中でも停止中でも、レベルを変えることができます。 [同レベル内での移動] 4つある「十字」キーの内、左キーと右キーを使うことにより、同レベル内で章や項を移動して読みたいと ころを探し出すことができます。「右」キーを押していくと、1章、2章...というように先に進み、「左」キーを 押していくと前に戻ります。 それでは実際にレベル1で移動してみましょう。 1. 上下キーを使用して、レベルをレベル1に変更します。 2. 次に「右」キーを押します。「ピッ」という発信音に続いて、次の章の先頭から再生が始まります。 3. 「右」キーを押すたびに、次の章への移動ができていることを確認してください。 4. 次に「左」キーを押します。「ピッ」という発信音に続いて、前の章の先頭から再生が始まります。 5. 「左」キーを押すたびに、前の章への移動ができていることを確認してください。 <チェック> 「左」キーと「右」キーを押して移動した場合には、停止中であっても、移動先から再生が始まります。 <チェック> レベルの移動は、そのレベルを含む上位のレベルすべてで行うことができます。 たとえばレベル4にいる場合は、レベル1からレベル4まですべての見出しを移動することができます。 3章1-2  現在の再生場所を知るには 「見出し」キーを押して、現在聞いている場所を確認してみましょう。 1. 再生中に「見出し」キーを押します。 2. 「ピッ」という発信音の後に、現在の再生場所の目次の見出しを再生します。 <ポイント> 見出しを聞いても現在の再生場所が分からない場合は、「十字」キーの「上」キー「下」キーを使ってレベ ルを上下に変更しながら見出しの確認をします。 例えば3章1−2の場所にいる場合に、レベル3での見出し再生は「3章1−2」ですが、レベル2での見出 し再生は「3章1」、レベル1での見出し再生は「3章」になります。 3. 見出しの再生が終わると「ピピッ」という発信音があり、「見出し」キーを押した場所から再生を再開し ます。 <ポイント> 停止中に「見出し」キーを押すと、現在の場所の目次の見出しを再生してから停止します。 <ポイント> 見出しの再生を途中でキャンセルするには、見出し再生中にもう一度「見出し」キーを押します。 3章1-3  タイトルの先頭に移動するには タイトルの先頭に移動してみましょう。 1. 「テン」キーの「1」のキーを押します。「イチ」という音声ガイドがあります。 2. 次に「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に「見出し」という音声ガイドがあります。 3. 「先頭です」という音声ガイドがあり、「ピピッ」という発信音の後にタイトルの先頭から再生が始まりま す。 <ポイント> 再生中でも、停止中でも、タイトルの先頭に移動した後には、再生が始まります。 3章1-4  タイトルの最後に移動するには タイトルの最後に移動してみましょう。 1. 「テン」キーの「0」のキーを押します。「ゼロ」という音声ガイドがあります。 2. 次に「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に「見出し」という音声ガイドがあります。 3. 「最後です」という音声ガイドがあり、「ピピッ」という発信音の後にタイトルの最後で停止します。 <ポイント> 再生中でも、停止中でも、タイトルの最後に移動した後には、停止します。 <ポイント> タイトルの最後に移動して停止した状態で、「再生/停止」キーを押すと、先頭に戻って再生を始めます。 3章1-5  グループの送り/戻しをするには グループ単位での送りをしてみましょう。グループとは段落などの文章の切れ目のことで、通常いくつか のフレーズで構成されています。本書ではチェックやポイント、手順の番号がグループになっています。 1. 「テンキー」の「#」キーを押します。「進む」という音声ガイドがあります。 2. 次に「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に「見出し」という音声ガイドがあり、次のグル    ープの先頭に移動してから再生が始まります。 <ポイント> 「#」キーを押した回数分のグループを移動することができます。例えば、「#」キーを5回押してから、「見 出し」キーを押すと、5つ先のグループの先頭に移動してから再生が始まります。 次にグループ単位での戻しをしてみましょう。 1. 「テン」キーの「*」キーを押します。「戻る」という音声ガイドがあります。 2. 次に「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に「見出し」という音声ガイドがあり、1つ前の    グループの先頭に移動してから再生が始まります。 <ポイント> 「*」キーを押した回数分のグループを移動することができます。例えば、「*」キーを5回押してから、「見 出し」キーを押すと、5つ前のグループの先頭に移動してから再生が始まります。 <チェック> 移動中にタイトルの先頭に行きついた場合には、「先頭です」という音声ガイドがあり、タイトルの先頭から 再生が始まります。また移動中にタイトルの最後に行きついた場合には、「最後です」という音声ガイドが あり、タイトルの最後で停止します。 <チェック> グループ情報のない録音図書タイトルの場合、グループの移動は一番下のレベルでの移動と同じになります。 3章2  ページによる検索のしかた 録音図書CDの場合、ページを指定して聞きたいページに直接移動するなど、本のページをめくるような 感覚で検索することができます。 ページによる検索には「テン」キーと「ページ」キーを使います。 <チェック> ページ情報のない録音図書タイトルの場合に、ページによる検索を行おうとすると、「ページがありませ ん」という音声ガイドがあります。 3章2-1  現在の再生場所のページ番号を知るには 現在の再生場所のページ番号を確認してみましょう。 1. 再生中に「ページ」キーを押します。「ピッ」という発信音に続いて、再生中のページ番号の音声ガイド    があります。 2. ページ番号の音声ガイドが終わると、再生を再開します。 <ポイント> 停止中に「ページ」キーを押すと、最大ページ数の音声ガイドがあります。 <ポイント> ページの音声ガイドを途中でキャンセルするには、ページの音声ガイド中に、もう一度「ページ」キーを押 します。 3章2-2  ページ番号を指定して移動するには 読みたいページ番号へ直接移動してみましょう。 ここでは28ページに移動する例を示します。 1. 「テン」キーの「2」のキーを押してから「8」のキーを押します。「ニ」「ハチ」という音声ガイドがあります。 <ポイント> 入力した数字を入れ直す場合には「*」キーを押します。その場合「キャンセル」という音声ガイドがあり、 入力した数字を取り消すことができます。 2. 次に「ページ」キーを押します。「ページ」という音声ガイドがあり、28ページの先頭から再生が始まり ます。 <チェック> 指定したページが存在しない場合に「ページ」キーを押すと「ページがありません」という音声ガイドがあり ます。 3章2-3  ページの送り/戻しをするには 次のページへ移動してみましょう。 1. 「テン」キーの「#」キーを押します。「進む」という音声ガイドがあります。 2. 次に「ページ」キーを押します。「ページ」という音声ガイドがあり、次のページの先頭に移動してから 再生が始まります。 <ポイント> 「#」キーを押した回数分のページを移動することができます。例えば、「#」キーを5回押してから、「ペー ジ」キーを押すと、5ページ先に移動してから再生が始まります。 次に前のページに移動してみましょう。 3. 「テン」キーの「*」キーを押します。「戻る」という音声ガイドがあります。 4. 次に「ページ」キーを押します。「ページ」という音声ガイドがあり、前のページの先頭に移動してから 再生が始まります。 <ポイント> 「*」キーを押した回数分のページを移動することができます。例えば、「*」キーを5回押してから、「ペー ジ」キーを押すと、5ページ前に移動してから再生が始まります。 移動中にタイトルの先頭に行きついた場合には、「先頭です」という音声ガイドがあり、タイトルの先頭から 再生が始まります。 3章3  しおりによる検索のしかた 録音図書CDには、あとですぐに読み返すことができるようにしおりをつけることができます。 しおりは1つのタイトルにつき最大20カ所までつけることができ、しおり番号で検索することができます。 またしおりをつけるには「しおりセット」キーを、しおりで検索するには、「しおり」キーと「テン」キーを、しお りを消去するには「しおり消去」キーと「テン」キーを使います。 3章3-1  しおりをつけるには 現在の再生場所にしおりをつけてみましょう。 1. 「しおりセット」キーを押します。 2. 「しおりセット」という音声ガイドの後に、つけることのできるしおりの残り数の音声ガイドがあります。 これで、現在の再生場所にしおりがつきました。 <ポイント> 再生中でも停止中でもしおりをつけることができます。 <ポイント> しおり番号は、しおりをつけた順番ではなく、タイトルの先頭からの時間順に1から20まで自動的に並び 替えられます。 <チェック> 20個を越えてしおりをつけようすると「ブッ」というブザー音がします。そのような場合にしおりをつけるに は、すでに使用中のしおりを消去する必要があります。詳しくは「3章3−3 しおりを消去するには」をご 参照ください。 3章3-2  現在の再生場所のしおり番号を知るには 現在の再生場所のしおり番号を確認してみましょう。 1. 再生中に「しおり」キーを押します。 2. 現在の再生場所のしおり番号の音声ガイドがあります。 3. しおり番号の音声ガイドが終わると、再生を再開します。 <チェック> しおりがつけられていない場合には、「ブッ」というブザー音の後に「しおりがありません」という音声ガイド があります。 <ポイント> 停止中に「しおり」キーを押すと、つけたしおりの合計数の音声ガイドがあります。 <ポイント> しおりの音声ガイドを途中でキャンセルするには、しおりの音声ガイド中に、もう一度「しおり」キーを押し ます。 3章3-3  しおりを消去するには しおり番号を指定して消去してみましょう。 ここではしおり番号12を消去する例を示します。 1. 「テン」キーの「1」のキーを押してから「2」のキーを押します。「イチ」「ニ」という音声ガイドがあります。 <ポイント> 入力した数字を入れ直す場合には「*」キーを押します。その場合「キャンセル」という音声ガイドがあり、 入力した数字を取り消すことができます。 2. 次に「しおり消去」キーを押します。「しおり12をクリアしますか」という音声ガイドがあります。 3. もう一度「しおり消去」キーを押します。「クリア」という音声ガイドがあり、しおり番号12を消去します。 このときしおりの番号はタイトルの先頭からの時間順に並び替えられますので、13番以降がひとつずつ 繰り上がります。 <ポイント> しおりの消去を中止する場合には「しおり12をクリアしますか」の音声ガイドの後に、「*」キーを押します。 「キャンセル」という音声ガイドがあり、しおりの消去を中止できます。 次にタイトルにつけられているしおりをすべて消去してみましょう。 1. 「テン」キーの「0」のキーを押します。「ゼロ」という音声ガイドがあります。 2. 次に「しおり消去」キーを押します。「オールクリアしますか?」という音声ガイドがあります。 3. もう一度「しおり消去」キーを押します。「クリア」という音声ガイドがあり、タイトルにつけられているす べてのしおりを消去できます。 <ポイント> しおりの消去を中止する場合には「オールクリアしますか」の音声ガイドの後に、「*」キーを押します。 「キャンセル」という音声ガイドがあり、しおりの消去を中止できます。 3章3-4  しおり番号を指定して移動するには しおり番号を直接指定して、その場所に移動してみましょう。 ここではしおり番号15に移動する例を示します。 1. 「テン」キーの「1」のキーを押してから「5」のキーを押します。「イチ」「ゴ」という音声ガイドがあります。 <ポイント> 入力した数字を入れ直す場合には「*」キーを押します。その場合「キャンセル」という音声ガイドがあり、 入力した数字を取り消すことができます。 2. 次に「しおり」キーを押します。「しおり」という音声ガイドがあり、しおり番号15の先頭から再生が始ま ります。 <ポイント> 直前に付けたしおりに移動するには、「テン」キーの「0」のキーを押してから「しおり」キーを押します。 <チェック> 指定したしおり番号が使われていない場合には「しおりがありません」という音声ガイドがあります。 3章3-5  しおりの送り/戻しをするには 次のしおり番号へ移動してみましょう。 1. 「テン」キーの「#」キーを押します。「進む」という音声ガイドがあります。 2. 次に「しおり」キーを押します。「しおり」という音声ガイドがあり、次のしおり番号に移動してから再生 が始まります。 <ポイント> 「#」キーを押した回数分のしおり番号を移動することができます。例えば、「#」キーを5回押してから、 「しおり」キーを押すと、5個先のしおり番号に移動してから再生が始まります。 次に前のしおり番号に移動してみましょう。 3. 「テン」キーの「*」キーを押します。「戻る」という音声ガイドがあります。 4. 次に「しおり」キーを押します。「しおり」という音声ガイドがあり、前のしおり番号に移動してから再生 が始まります。 <ポイント> 「*」キーを押した回数分のしおり番号を移動することができます。例えば、「*」キーを5回押してから、 「しおり」キーを押すと、5個前のしおり番号に移動してから再生が始まります。 <チェック> 指定したしおり番号が使われていない場合には「しおりがありません」という音声ガイドがあります。 3章4  アンドゥ/リドゥの使い方 アンドゥ/リドゥ機能とは、移動した後に、移動する前の場所に戻す機能のことです。「アンドゥ」キーと 「リドゥ」キーを使います。 3章4-1  アンドゥの使い方 アンドゥ機能を使ってみましょう。 1. まず現在の再生場所からタイトルの先頭に移動します。「テン」キーの「1」のキーを押してから、「見出 し」キーを押します。 2. 「先頭です」という音声ガイドがあり、タイトルの先頭から再生が始まります。 3. 次に「アンドゥ」キーを押します。「アンドゥ」という音声ガイドがあり、タイトルの先頭に移動する前 の再生場所に戻ってから、再生が始まります。 <ポイント> アンドゥ機能では、「見出し」キー、「ページ」キー、「しおり」キー、「リドゥ」キーを使った過去10回まで の移動を、元に戻すことができます。 <チェック> 「十字」キーと「送り/戻し」キーを使った移動をアンドゥすることはできません。 3章4-2  リドゥの使い方 リドゥ機能を使ってみましょう。 1. まず現在の再生場所からタイトルの先頭に移動します。「テン」キーの「1」のキーを押してから、「見    出し」キーを押します。 2. 「先頭です」という音声ガイドがあり、タイトルの先頭から再生が始まります。 3. 次に「アンドゥ」キーを押します。「アンドゥ」という音声ガイドがあり、タイトルの先頭に移動する前    の再生場所に戻ってから、再生が始まります。 4. 次に「リドゥ」キーを押します。「リドゥ」という音声ガイドがあり、「アンドゥ」キーを押す前の再生    場所である先頭に戻ってから、再生が始まります。 <ポイント> リドゥ機能では、「アンドゥ」キーを使った過去10回までの移動を元に戻すことができます。 3章5  タイトルの選び方 録音図書CDの中には、1枚のディスク中に複数のタイトルが収録されているものがあります。このような CDのことを「マルチタイトルCD」と呼びます。 マルチタイトルCDを再生する場合には、複数のタイトルの中から1つのタイトルを選択することができます。 なおタイトルの選択には「十字」キーの「左」キーと「右」キーを使います。 プレクストークに付属している録音図書CDは、「プレクストーク基本操作ガイド」、「プレクストークユーザ ーズマニュアル」、「プレクストークお客様登録カードアンケート」という合計3つのタイトルが収録されてい るマルチタイトルCDです。 これを例にとって、タイトルを選んでみましょう。 1. マルチタイトルCDの入ったキャディをディスク挿入/排出口に挿入します。 2. 「プレクストークへようこそ、しばらくお待ち下さい」という音声ガイドがあり、「ピピッ」という継続的な発    信音が続きます。 3. 「プレクストークユーザーズマニュアル」という音声ガイドがあり、停止します。 <ポイント> 以前挿入したことのあるマルチタイトルCDの場合には、前回ディスクを排出した時点で選択していたタイ トルの音声ガイドがあります。この例では、前回ディスクを排出したときに、2番目のタイトルである「プレク ストークユーザーズマニュアル」を選択していたということです。 <ポイント> 初めて挿入するマルチタイトルCDの場合には、タイトルの合計数と、先頭のタイトル名の音声ガイドがあ ります。 次にタイトルを先頭のタイトルである「プレクストーク基本操作ガイド」に変更してみましょう。 4. 「十字キー」の「上」キーを押します。 5. 「タイトル合計3、プレクストークユーザーズマニュアル」という音声ガイドがあり、停止します。 <ポイント> 「上」キーを1回押すことにより、レベルが「レベル1」から「タイトルを選択するためのレベル」に移ります。 レベルについては「3章1−1 目次の見出し情報で検索するには」をご参照ください。 6. 次に「十字」キーの「左」キーを押します。 7. 「ピピッ」という継続的な発信音の後に「プレクストーク基本操作ガイド」という音声ガイドがあります。 <ポイント> タイトルを1つ進めるには「右」キーを、タイトルを1つ戻すには「左」キーを押します。 <チェック> タイトルが上限か下限に行きついてからさらに「十字」キーの「右」キー「左」キーを押すと、「ブッ」という ブザー音がします。 8.「再生/停止」キーを押すと、「プレクストーク基本操作ガイド」を選択することができ、再生が始まりま す。 3章6  時間情報の取得のしかた 録音図書タイトルのトータルの収録時間や、現在の再生場所の経過時間と残り時間を知ることができます。 時間情報の取得には「時間」キーを使います。 3章6-1  タイトルのトータル時間を知るには 現在のタイトルのトータル時間の音声ガイドを聞いてみましょう。 1.停止中に、「時間」キーを押します。「ピッ」という発信音の後にトータル時間の音声ガイドがあります。 2.音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、停止します。 <ポイント> トータル時間の音声ガイドを途中でキャンセルするには、トータル時間の音声ガイド中に、もう一度「時間」 キーを押します。 <ポイント> バッテリ内蔵モデル(TK-300B)を、バッテリでご使用の場合には、トータル時間の音声ガイドに続いて、 バッテリ残量の音声ガイドがあります。詳しくは「6章4 バッテリの残量を知るには」をご参照ください。 3章6-2  タイトルの現在までの経過時間と残り時間を知るには 現在の再生場所までの経過時間と残り時間の音声ガイドを聞いてみましょう。 1. 再生中に、「時間」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に経過時間と残り時間の音声ガイドが あります。 2. 音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、再生を再開します。 <ポイント> 現在までの経過時間と残り時間の音声ガイドを途中でキャンセルするには、経過時間と残り時間の音声 ガイド中に、もう一度「時間」キーを押します。 3章7  テンキー使用時の注意事項 「テン」キーを押した後には、「ピッピッ...」という発信音が鳴り続きます。 この状態のことを「キー入力待ち状態」と呼び、通常の再生状態が一時的に中断されます。 「キー入力待ち状態」からの操作方法を以下に示します。 1. 見出し、ページ、しおり検索を行う場合 キー入力待ち状態から、続けて「見出し」キー、「ページ」キー、あるいは「しおり」キーを押すことにより、 目的の移動をおこなうことができます。 2. 通常の再生状態に戻りたい場合 キー入力待ち状態から、「再生/停止」キーを押してください。 「キー入力待ち状態」になる前の場所から再生が再開されます。 3. 誤った数字を入力したために、再入力したい場合 キー入力待ち状態から、「*」キーを押してください。 「キャンセル」という音声ガイドがあり、入力した数字を取り消した後、再びキー入力待ち状態となり、最初 から入力しなおすことができます。 なお、前後移動に使う「*」キー、「#」キーの入力は取り消すことができませんので、一旦「2.通常の再生 状態に戻りたい場合」の方法で通常再生に戻った後、最初からやり直して下さい。 4章  音楽CDの聞きかた この章では音楽CDの聞き方と、音楽CDをより楽しんでいただくための高度な使い方についてご説明しま す。 4章1 音楽CDをキャディに入れる 4章2 音楽CDであることの確認 4章3 音楽CDの再生/停止 4章4 音楽CDの送り/戻しと曲目のスキップ/バックスキップ 4章5 曲番号を知るには 4章5-1 再生中の曲番号を知るには 4章5-2 トータル曲数を知るには 4章6 曲番号を指定して移動するには 4章7 時間情報の取得のしかた 4章7-1 音楽CDのトータル時間を知るには 4章7-2 音楽CDの現在までの経過時間と残り時間を知るには 4章1  音楽CDをキャディに入れる 音楽CDは、付属品の空のキャディに入れる必要があります。まず音楽CDをキャディに入れてみましょう。 1. 付属のキャディを、金属のシャッターを下にして持ちます。 2. 細かなギザギザの付いている2つのカドを探します。金属シャッターが付いていないほうの両側のカ ドです。見つかったら、その両端を軽く押しながらカバーを上に開きます。 3. CDの記録面を下にしてキャディに入れ、カバーをカチッと音がするまで確実に閉じてください。 <チェック> 8pCDをプレクストークで再生するには、CDアダプタが必要です。CDアダプタを付けた状態でキャディに 入れてください。 4章2  音楽CDであることの確認 キャディに入れた音楽CDを、プレクストーク本体に挿入してみましょう。 1.音楽CDの入ったキャディをディスク挿入/排出口に挿入します。 2.「プレクストークへようこそ。しばらくお待ちください」という音声ガイドがあります。 3.「ピピッ」という継続的な発信音がしばらく続いた後で、「音楽CDです」という音声ガイドがあります。こ れで音楽CDであることが確認できます。 4.音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり停止します。 <ポイント> 停止中に「見出し」キーを押すと、トータル曲目数の音声ガイドがあります。「4章5 曲番号を知るには」を ご参照ください。 <チェック> キャディにCDを裏表逆に入れた場合、「ブッ」というブザー音のあとに「リードエラーです」という音声ガイド があります。この場合、キャディを本体から取り出してディスクを正しく入れ替えてください。 4章3  音楽CDの再生/停止 音楽CDの再生と停止をしてみましょう。 1. 音楽CDを挿入します。「音楽CDです」という音声ガイドがあったら、「再生/停止」キーを押します。 2. 「ピッ」という発信音がして再生が始まります。このとき表示ランプは点滅します。 3. 再生中に再び「再生/停止」キーを押します。 4. 「ピピッ」という発信音がして再生が停止します。このとき表示ランプは点灯します。 <ポイント> 「再生/停止」キーを押すたびに再生と停止を交互に繰り返します。 <ポイント> 最後まで再生すると「最後です」という音声ガイドがあり、自動的に停止します。このとき「再生/停止」キ ーを押すと「先頭です」という音声ガイドがあり、先頭の曲に戻って再生が始まります。 4章4  音楽CDの送り/戻しと曲目のスキップ/バックスキップ 次に音楽CDの送り、戻しをしてみましょう。 1.再生中に「送り」キーを押したままにします。「ピッ」という発信音がして送る動作を行います。 2.「送り」キーを押すのをやめます。送った箇所から再生を始めます。 3.「戻し」キーを押したままにします。「ピッ」という発信音がして戻る動作を行います。 4.「戻し」キーを押すのをやめます。戻った箇所から再生を始めます。 <ポイント> 停止中にも、送り、戻しができますが、その場合にはキーを押すのをやめた場所から再生がはじまりま す。 次に音楽CDの曲目のスキップ、バックスキップをしてみましょう。 1. 再生中に「十字」キーの「右」キーを押します。「ピッ」という発信音がして次の曲の先頭から再生が    始まります。 2. 再生中に「十字」キーの「左」キーを押します。「ピッ」という発信音がして、現在の曲の先頭に    戻ってから、再生が始まります。 3. 再生中に「十字」キーの「左」キーを2回続けて押します。「ピッ」という発信音が2回あって、前の 曲の先頭に戻ってから、再生が始まります。 <ポイント> 停止中にも、曲目のスキップ、バックスキップができますが、その場合には移動した曲の先頭から再生が 始まります。 <ポイント> 音楽CDの先頭までもどると「ブッ」というブザー音に続いて「先頭です」という音声ガイドがあり、先頭の 曲から再生が始まります。 <ポイント> 最終曲上で「十字」キーの「右」キーを押すと、「最後です」という音声ガイドの後に停止します。 4章5  曲番号を知るには 4章5-1  再生中の曲番号を知るには 再生中の曲番号の音声ガイドを聞いてみましょう。 ここでは7曲目を再生している場合の例を示します。 1. 再生中に、「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に「ナナ」という曲番号の音声ガイドがあ    ります。 2. 音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、再生を再開します。 <ポイント> 再生中の曲番号の音声ガイドを途中でキャンセルするには、曲番号の音声ガイド中にもう一度「見出し」 キーを押します。 4章5-2  トータル曲数を知るには 音楽CDのトータル曲数の音声ガイドを聞いてみましょう。 ここではトータル曲数が12曲である場合の例を示します。 1. 停止中に、「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に「合計ジュウニ」というトータル曲数の    音声ガイドがあります。 2. 音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、停止します。 <ポイント> トータル曲数の音声ガイドを途中でキャンセルするには、トータル曲数の音声ガイド中に、もう一度「見出 し」キーを押します。 4章6  曲番号を指定して移動するには 音楽CDの曲番号を指定して、その曲に移動してみましょう。 ここでは11曲目に移動する場合の例を示します。 1.「テン」キーの「1」のキーを2回押します。「イチ」「イチ」という音声ガイドがあります。 <ポイント> 入力した数字を入れ直す場合には「*」キーを押します。その場合「キャンセル」という音声ガイドがあり、 入力した数字を取り消すことができます。 2.次に「見出し」キーを押します。「ピッ」という発信音があり、11曲目の先頭から再生が始まります。 <チェック> 指定した曲番号が存在しない場合には「ブッ」というブザー音がして、数字入力待ちになります。数字を入 れ直してください。 <ポイント> 最後の曲の先頭に移動するには、「テン」キーの「0」のキーを押してから、「見出し」キーを押します。 <ポイント> 再生中でも停止中でも移動できます。移動した場所から再生が始まります。 4章7  時間情報の取得のしかた 音楽CDのトータルの収録時間や、現在の再生場所までの経過時間と残り時間を知ることができます。 時間情報の取得には「時間」キーを使います。 4章7-1  音楽CDのトータル時間を知るには 音楽CDのトータル時間の音声ガイドを聞いてみましょう。 1.停止中に、「時間」キーを押します。「ピッ」という発信音の後にトータル時間の音声ガイドがあります。 2.音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、停止します。 <ポイント> トータル時間の音声ガイドを途中でキャンセルするには、トータル時間の音声ガイド中に、もう一度「時間」 キーを押します。 <ポイント> バッテリ内蔵モデル(TK-300B)を、バッテリでご使用の場合には、トータル時間の音声ガイドに続いて、 バッテリ残量の音声ガイドがあります。詳しくは「6章4 バッテリの残量を知るには」をご参照ください。 4章7-2  音楽CDの現在までの経過時間と残り時間を知るには 現在の再生場所までの経過時間と残り時間の音声ガイドを聞いてみましょう。 1. 再生中に、「時間」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に経過時間と残り時間の音声ガイド があります。 2. 音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、再生を再開します。 <ポイント> 現在までの経過時間と残り時間の音声ガイドを途中でキャンセルするには、現在までの経過時間と残り 時間の音声ガイド中に、もう一度「時間」キーを押します。 5章  その他の機能 この章ではプレクストークのその他の機能についてご説明します。 5章1 音声ガイドの音量調節 5章2 ヘッドフォンジャック 5章3 フットスイッチジャック 5章4 メモリ機能 5章4-1 メモリ機能とは 5章4-2 メモリ消去のしかた 5章5 サポートしているDAISYフォーマットの確認 5章6 プレクストークのバージョンの確認 5章1  音声ガイドの音量調節 音声ガイド機能は慣れとともにわずらわしく感じるようになるかもしれません。そのような場合には、音声 ガイドの音量を調節することができます。 音声ガイドの音量は、本体右側面のやや奥にある「音声ガイドボリューム調整」つまみを回して調整します。 つまみを手前側に回すと音声ガイドの音量は小さくなり、奥側に回すと音声ガイドの音量は大きくなります。 <ポイント> 音声ガイドの音量は、再生音量に比例して変わります。 <チェック> 音声ガイドの音量を最低にした場合でも、わずかですが音声ガイドは聞こえます。 <チェック> 「再生できないディスクです」と「リードエラーです」と「バッテリがなくなりました」の3つの音声ガイ ドについては、音声ガイドの音量を調整することができませんのでご注意ください。 <ポイント> 音声ガイドの意味については、「7章7 音声ガイドとプレクストークの状態」をご参照ください。 5章2  ヘッドフォンジャック ヘッドフォンジャックは「ディスク取り出し」キーの下にあります。直径3.5ミリのミニプラグのついたヘッドフ ォンまたはイヤフォンを接続できます。 ヘッドフォンやイヤフォンを接続すると、スピーカから出る音は遮断され、聞こえなくなります。 またヘッドフォンを使用すると、録音図書CDの場合はモノラルですが、音楽CDの場合は、ステレオで楽 しむことができます。 外部のアンプに接続するときはこのジャックをご利用ください。 <チェック> 外部のアンプに接続した状態でプレクストーク本体の電源をオン/オフするときは、必ず外部のアンプの ボリュームを最小にしてください。 電源オン/オフのノイズによりスピーカが破損する原因となることがあります。 5章3  フットスイッチジャック フットスイッチジャックは、本体背面の右側にあります。 これには直径2.5ミリの接続プラグの付いたフットスイッチを接続できます。なおフットスイッチによる動作 は、「再生/停止」キーと同じで、押すたびに再生と停止を交互に繰り返します。 なお、フットスイッチは押すとオン(短絡状態)、離すとオフ(開放状態)となるタイプをご使用下さい。 5章4  メモリ機能 5章4-1  メモリ機能とは プレクストークは、本機で利用した最新の録音図書10タイトルに関して、再生を中断した場所と、一つの タイトルにつき最大20ヶ所のしおりを付けた場所を記憶する機能があります。したがって、本体から録音図書 CDを取り出しても、再び同じCDを挿入し、「再生/停止」キーを押すと、前回停止した場所から再生を再開します。 <チェック> 音楽CDに対して、メモリ機能はありません。 5章4-2  メモリ消去のしかた 次の方法で10タイトル分のメモリ情報をすべて消去し、プレクストークを初期化することができます。 <チェック> この方法では10タイトル分のメモリ情報を全て消去することはできますが、挿入した録音図書CDのメモリ情報 のみを消去することはできません。 1.本機の電源を入れ、ディスクが挿入されている場合は「ディスク取り出し」キーを押してCDを取り出します。 2.「再生/停止」キーを押しながらディスクを挿入すると、「ピッ」という発信音の後に、「オールクリア しますか?」 という音声ガイドがあります。 3. もう一度「再生/停止」キーを押すと、「クリア、しばらくお待ちください」の音声ガイドのあと、「ピピッ」 という継続的な発信音が数秒間続きます。 4. タイトル名の音声ガイドがあり、メモリの初期化が終了します。 <ポイント> メモリの初期化を中止する場合は、「オールクリアしますか?」 という音声ガイドの後に、「ディスク取り出 し」キーを押してディスクを取り出すか、または「*」キーを押します。 <ポイント> 録音図書CD、音楽CDのどちらを挿入しても、初期化することができます。 <ポイント> 挿入した録音図書CDのしおりだけを消去する場合は「3章3−3 しおりを消去するには」をご参照ください。 5章5 サポートしているDAISYフォーマットの確認 プレクストークがサポートしているDAISYフォーマットは、次の方法で知ることが出来ます。 ディスクを挿入していない状態で「時間」キーを押すと、3桁の数字で音声ガイドがあります。 5章6 プレクストークのバージョンの確認 プレクストーク自身のバージョンは、次の方法で知ることが出来ます。 ディスクを挿入していない状態で「見出し」キーを押すと、3桁の数字で音声ガイドがあります。 今後のバージョンアップの際の確認やヘルプデスクへの問い合わせの際、ご利用下さい。 6章 バッテリ使用時の注意点とバッテリの使い方 この章では、バッテリ内蔵モデル(TK-300B)をバッテリで使う際の注意点と使用方法について説 明しています。バッテリ内蔵モデル(TK-300B)をご使用の方は、必ずこの章をお読みください。 6章1 バッテリ内蔵モデル(TK-300B)使用上の注意 6章2 バッテリを充電するには 6章3 バッテリで使用するには 6章4 バッテリの残量を知るには 6章1 バッテリ内蔵モデル(TK-300B)使用上の注意 1. お手元に届いた状態ではバッテリは充電されていません。ご使用になる前には充電が必要   です。 2. バッテリはAC電源なしで放置されていた場合、徐々に容量が低下します。ご購入直後や、 特に長時間(5日以上)放置されていた場合には充電を行う必要があります。 3. 使用環境温度が高いところで本体を動作させながら充電を行った場合には、充電できない 場合があります。このようなときは、室温を下げたり、電源スイッチをオフにするなどしばらく 本体の使用を控えてから充電を行ってください。 4. バッテリは消耗品です。バッテリでの動作時間が著しく短くなり、通常の状態で充電を繰り返 しても性能が回復しない場合には、バッテリの寿命です。弊社プレクストークヘルプデスクま でご連絡ください。 5. バッテリ内蔵モデル(TK-300B)は、充電のしすぎを防ぐ機能や、充電・放電の繰り返しによ るバッテリ容量の低下を防ぐリフレッシュ機能を内蔵しており、充電制御をすべて自動的に 行います。したがってバッテリでご使用になる時以外は、AC電源に接続したままでご使用く ださい。 6. ご購入後、最初の数回はフル充電を行った後でもバッテリでの動作時間が短い場合があり ますが、これは故障ではありません。何回か充電と放電を繰り返すことにより、通常の動作 時間に戻ります。 6章2 バッテリを充電するには バッテリの充電を行ってみましょう。 1. 本体背部の電源ソケットに付属の電源コードを接続します。 <チェック> 電源ソケットは三芯タイプのため、上下の方向が逆だと差し込むことができません。 2. 電源コードの二芯のプラグをコンセントに差し込みます。 <チェック> 電源コードは、バッテリ内蔵モデル(TK-300B)のソケットと、コンセントの両方に確実に差し込ん でください。 <ポイント> 電源コードをバッテリ内蔵モデル(TK-300B)のソケットとコンセントに差し込むと、電源スイッチ がオフの状態でも充電が行われます。またAC電源でご使用中の場合でも充電が行われます。 3.最長約6時間でバッテリの充電は完了します。 6章3 バッテリで使用するには バッテリの充電を行った後に、バッテリで動作させてみましょう。 1. 電源スイッチが切れているか確認します。オンになっている場合には電源を切ります。 2. 電源コードを、バッテリ内蔵モデル(TK-300B)のソケットとコンセントからとりはずします。 3. ボリュームつまみを回してお好みの位置に設定した後、電源スイッチを入れます。 <ポイント> ご使用になるとき以外はこまめに電源スイッチを切るようにすると、バッテリを長持ちさせることができます。 <チェック> バッテリの残量が少なくなると、「バッテリがなくなりました」という音声ガイドがあります。最初の 「バッテリがなくなりました」という音声ガイドから、30秒後、50秒後、60秒後にも同じ音声ガイド があり、その後、停止状態となって電源が自動的に切れます。 6章4 バッテリの残量を知るには バッテリ内蔵モデル(TK-300B)を、バッテリでご使用の場合には、バッテリ残量の目安を知るこ とができます。 現在のバッテリ残量の音声ガイドを聞いてみましょう。 1. 停止中に、「時間」キーを押します。「ピッ」という発信音の後に、トータル時間の音声ガイド があり、引き続いて、バッテリ残量の音声ガイドがあります。 2. 音声ガイドが終わると「ピピッ」という発信音があり、停止します。 <ポイント> トータル時間とバッテリ残量の音声ガイドを途中でキャンセルするには、音声ガイド中に、もう一 度「時間」キーを押します。 <ポイント> バッテリレベルは1から3までの3段階で示されます。バッテリレベル3はフル充電に近い状態、 レベル2は中間状態、レベル1は充電の残りが少ない状態を意味します。 なおこの値は周囲の温度や使用開始後の経過時間等に大きく影響を受けますので、あくまで 目安としてご利用ください。 <チェック> 電源投入直後の数分間は、バッテリレベルが実際の値よりも高い値を示す場合があります。 7章  故障かな?と思ったら この章では、プレクストークを使用中に問題が起きたときの解決方法をご説明します。故障かな?と思った ら、まずこの章をよく読んで対処してください。 7章1 ディスクを挿入できない 7章2 ディスクは挿入できるが、再生できない 7章3 電源が入っているのに再生できない 7章4 ディスクを取り出すことができない 7章5 充電してもすぐにバッテリがなくなってしまう(TK-300B) 7章6 故障したときは 7章7 音声ガイドとプレクストークの状態 7章1  ディスクを挿入できない プレクストーク本体に、すでにディスクが挿入されていないか、または挿入しようとしているキャディの向き が正しいかどうか確認してください。 すでにディスクが挿入されていた場合は、「ディスク取り出し」キーを押して、ディスクを取り出してくださ い。 7章2  ディスクは挿入できるが、再生できない まず電源コードが抜けていないか、電源スイッチが入っているかどうか確認してください。プレクストークに 電源が入るとまず表示ランプが点滅し、再生準備が整うと表示ランプは点灯します。 またTK-300Bをバッテリでご使用の場合には、バッテリ残量の不足が考えられます。このような場合は AC電源でご利用ください。AC電源を入れることでバッテリへの充電を自動的に行います。 次にCDの種類を確認してください。再生対象でないCDをキャディに格納して本体に挿入すると「再生できない ディスクです」という音声ガイドがあります。 またこのときにキー操作を行った場合にも、「再生できないディスクです」という音声ガイドがあります。 「リードエラーです」という音声ガイドがある場合は、ディスクの読み取りエラーです。 何度か挿入し直しても「リードエラーです」という音声ガイドがある場合は、CDをキャディへ正しく格納 していない場合やCDの表面に汚れや傷があることが考えられます。 CDのキャディへの格納方法では、以下の点をご確認ください。 1.キャディにCDが入っているか? 2.キャディにCDが裏表逆に入っていないか? 3.CDがキャディの端に挟まれてはいないか? 4.キャディにCDが2枚以上入っていないか? 5.キャディにシールなどの異物が入っていないか? 7章3  電源が入っているのに再生できない ディスクが挿入されているか確認してください。ディスクが挿入されていない状態でキー操作を行うと「ディ スクがありません」という音声ガイドがあります。 ディスクが挿入されている場合には、「再生/停止」キーを押してから音量を調整してみてください。 またヘッドフォンジャックに、プラグが接続されていないか確認してください。接続されている場合にはスピ ーカから音が出ません。 なお寒い時冷え切った場所で暖房用ヒータなどを付けた直後は、CD読みとりレンズに水滴が付き正 しく動作しない場合があります。このような場合はディスクを取り出して約1時間放置しておいて下さい。 正常に動作するようになります。 それでも再生できないときは本体の故障が考えられます。弊社プレクストークヘルプデスクまでご連絡く ださい。 7章4  ディスクを取り出すことができない プレクストーク本体からディスクが取り出せない時は、まず「ディスク取り出しキー」の押し方が不十分な場 合が考えられますので、再度押し込んでみてください。 それでも取り出せないときは、電源スイッチを切り電源コードを本体からはずして下さい。 そして取っ手を真下にした状態で、何度か「ディスク取り出しキー」を押してみて下さい。 それでも取り出せない時は弊社プレクストークヘルプデスクまでご連絡下さい。 なおディスクが取り出せない原因としては、キャディに異物が挟まっていたり、キャディカバーの閉じ方が 不十分であることなどが考えられます。したがってディスクを取り出せた場合でも、このような異常がない かご確認ください。 7章5  充電してもすぐにバッテリがなくなってしまう(TK-300B) TK-300Bをお使いの場合、充電してもすぐに「バッテリがなくなりました」という音声ガイドがあるときはバ ッテリの寿命です。弊社プレクストークヘルプデスクまでご連絡ください。 7章6  故障したときは 本体が故障したときは、表示ランプが点滅と消灯を交互に繰り返したり、電源が入っていても表示ランプ が消灯しています。表示ランプは、4つの「十字」キーの中間にありますので、お手数ですがご確認ください。 本体が故障したときは、弊社プレクストークヘルプデスクまでご連絡ください。 次に音声ガイドとプレクストークの状態を示します。音声ガイドの意味がわからなくなった場合にご参照く ださい。 7章7  音声ガイドとプレクストークの状態 〔音声ガイドとプレクストークの状態一覧〕 音声ガイド、プレクストークの状態の順に読みます。 音声ガイド プレクストークの状態 ピッ キーを正常に受け付けたとき ピピッ 音声ガイドと再生を終了したとき、または内部処理中のとき ピッピッ… キー入力待ち状態のとき ブッ キーを正常に受け付けないとき プッ 内部処理中でキーの受け付けができないとき プレクストークへようこそしばらくお待ちください ディスク挿入直後に再生準備を行うとき しばらくお待ちください 再生準備中に何かキーを押したとき 再生できないディスクです 再生できないディスクを挿入したとき リードエラーです ディスクの読み取りエラーが起きたとき タイトル合計n マルチタイトルCDでタイトルを選択するとき(nは2以上の整数です) 先頭です タイトルの先頭に移動したとき 最後です タイトルの最後に移動したとき ディスクがありません ディスク未挿入時に何かキーを押したとき 音楽CDです 音楽CDの再生準備が完了したとき レベルn レベルを変更したとき(nは1以上の整数です) トータルm時間n分 録音図書CDあるいは音楽CDのトータル時間を音声ガイドするとき m時間n分経過 残りm時間n分 録音図書CDあるいは音楽CDの経過時間と残り時間を音声ガイドするとき 見出し 「見出し」キーを押したとき ページ 「ページ」キーを押したとき ページn 現在のページ番号を音声ガイドするとき(nは0以上の整数です) ページ合計n 最大ページ数を音声ガイドするとき(ここでnは2以上の整数です) ページがありません タイトルにページ情報がない場合、または該当ぺージがない場合にページ検索を行ったとき しおり 「しおり」キーを押したとき しおりセット 残りn 「しおりセット」キーを押したとき(nは0から19までの整数です) しおりn 現在のしおり番号を音声ガイドするとき(nは1から20までの整数です) しおり合計n しおりの合計数を音声ガイドするとき(nは1から20までの整数です) しおりがありません しおりがつけられていない場合、または該当番号のしおりがつけられていない場合に、しおり検索を行ったとき しおりがありません、先頭です しおり1よりも先頭に近いところを再生中に「しおり」キーを押したとき しおりnをクリアしますか? 「しおり消去」キーを押したとき(nは1から20までの整数です) クリア しおりを消去したとき、あるいはメモリを初期化したとき 番号を入力して下さい 「数字」キーを押さずに、「しおり消去」キーを押したとき アンドゥ 「アンドゥ」キーを押したとき リドゥ 「リドゥ」キーを押したとき オールクリアしますか? しおりを全て消去するとき、あるいはメモリを初期化するとき キャンセル 「数字」キーの後に「*」キーを押したとき、またはしおりの消去とメモリの初期化を中止するとき 数字(0から9) 「0」キーから「9」キーまでの「数字」キーを押したとき 進む 「#」キーを押したとき 戻る 「*」キーを押したとき バッテリがなくなりました TK-300Bでバッテリの残量が少なくなったとき バッテリレベル(1から3) TK-300Bでバッテリの残量を音声ガイドするとき 合計n 音楽CDのトータル曲目数を音声ガイドするとき(nは1 以上の整数です) 8章  プレクストークの仕様 この章ではプレクストークの仕様をご説明します。 8章1 再生できるディスクの種類 8章2 寸法と重量 8章3 電源 8章4 動作温度・湿度 8章5 再生速度調整機能 8章6 検索機能 8章7 メモリ機能 8章8 音声ガイド機能 8章1  再生できるディスクの種類 プレクストークで再生することのできるディスクは録音図書CDと、市販されている音楽CDの2種類です。 なお、録音図書CDはDAISY1.0とDAISY2.0に対応しています。 8章2  寸法と重量 プレクストーク本体の寸法は、縦30センチ、横18センチ、高さ7センチです。重量はTK-300が約1.7 s、TK-300Bが約2.0sです。また持ち運び用に取っ手がついています。 8章3  電源 AC100Vから240Vのワイドレンジ仕様となっているので世界中でご利用いただくことができます。 またTK-300Bはバッテリを内蔵しています。バッテリでの動作は、音量ボリュームが12時の位置で、約2 時間の連続再生が可能です。この時間は再生条件で異なりますのでご注意ください。またバッテリの充 電時間は最長で約6時間です。 消費電力はTK-300が最大10W(ワット)、TK-300Bが最大24W(ワット)です。 8章4  動作温度・湿度 プレクストークの動作温度は摂氏5℃から40℃、湿度は20%から80%です。ただし結露しないことが条件 です。 8章5  再生速度調整機能 録音図書CDは、再生速度を調整してお好みの速さで聞くことができます。速度は1.25倍、1.5倍、1.75 倍、2倍、2.25倍、2.5倍、2.75倍、3倍の8段階で最高3倍速まで聞きやすい音程で変更することがで きます。また0.75倍のスロー再生もできます。 8章6  検索機能 本の見出し情報、ページ情報を利用して効率的な検索を行うことができます。また録音図書1タイトルに つき、しおりを20カ所までつけることができるため、読みたい場所にしおりをつけておけば、瞬時にその 場所に移動することができます。 8章7  メモリ機能 プレクストークは、本機で使用した最新の録音図書10タイトルまでの情報を記憶します。したがって再生 を途中で中断して、録音図書CDを一旦取り出した場合や電源を切った場合でも、そのCDを再び挿入す れば、中断した位置から再生を開始することができます。 8章8  音声ガイド機能 プレクストークには主要な操作を音声でガイドする音声ガイド機能があります。 ●上記の仕様および外観は改良のため、予告なく変更することがあります。 9章  用語解説 この章では、本書で使われている用語についてご説明します。用語、意味の順に読みます。 用語 意味 アンドゥ 直前に行なった移動を無効にし,移動する前の再生場所に戻す場合に使 用します。プレクストークでは「見出し」キー、「ページ」キー、「しおり」キ ー、「リドゥ」キーを使った過去10回までの移動を、元に戻すことができます。 キャディ CD-ROMキャディと呼ばれる専用ケースのこと。プレクストークでは録音 図書CDあるいは音楽CDを必ずキャディに入れる必要があります。 クリック位置 つまみを回していくと、手ごたえのあるところ。通常はつまみの中間地点 に付けられます。 クリック押し キーを「ポン」と押してすぐ離す動作のこと。パソコン上でマウス操作を行 う場合によく使われる用語です。 マルチタイトルCD 1枚のディスク中に複数のタイトルが収録されている録音図書CDのこと。 リドゥ アンドゥで取り消した操作を元に戻す場合に使用します。プレクストーク では「アンドゥ」キーを使った過去10回までの移動を元に戻すことができます。 リフレッシュ機能 充電池は、バッテリを使い切らないうちに充電することを繰り返すと、電池 の機能を十分に発揮できなくなる「メモリ効果」という現象が起きます。リフ レッシュ機能とは、一度放電してから充電を開始するという機能で、バッテ リのメモリ効果を防ぐという役割を果たします。 レベル 通常本はいくつかの章から成り立っています。またそれぞれの章の下に は節、そして節の下には項目があります。章がレベル1に相当し、節はレベル2、 項はレベル3…というように、本を検索していく際の単位を「レベル」として表します。 CDアダプタ プレクストークでシングルCD(8cmCD)を使用するときに必要となる道具の こと。シングルCDに12cm変換CDアダプタを取り付けてからキャディに格納します。 保証について プレクスター株式会社は、製品が購入された日から1年間、本製品が正常な状態で使用され る限りにおいては、原材料、および製品に関していかなる欠陥もないことを保証します。 ここで設定する保証期間内に製品の不良が認められた場合は、プレクスター社が随意で修理、 あるいは交換を行います。 次のような場合、保証の対象にはなりません。 1) 誤った方法で使用、保管された場合 2) プレクスターの文書による許可を受けずに、製品を修理、改良、変更した場合 3) 乱暴な取り扱い、不注意、落雷、電気障害、不適切な梱包、事故などが原因による不良の場合 4) 製品のシリアル番号が摩損、あるいは不明の場合 5) 製品添付の保証書がない場合 プレクスターはいかなる状況においても、お客様の所有物や設備における損害や損失、利益や歳入の 損失、交換部品のコスト、業務の中断によって発生した費用や不都合などの損害については、直接的、 間接的、あるいは特殊、偶発であるに関わらず、一切の責任を負わないものとします。また、あらゆ る状況において、いかなる人物に対しても製品の購入価格以上の金額が支払われることはありません。 保証サービスを受ける場合は、まず製品を購入した販売店に連絡してください。その際、製品の保証 が有効であることを確認するため、購入を証明する書類を提示していただく場合があります。 プレクスター、または認定取扱店に返却する場合は、梱包の上、元払いにて発送ください。 以上で、プレクストークユーザーズマニュアルを終わります。