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=2nd. DAISY/Plextalk Partner Meeting=
"来て、観て、触って語ろうDAISY/Plextalkの未来in上田"
【第2回 デイジー/プレクストーク パートナー ミーティング】 開催レポート
全国から約90人が集まり、発表や意見交換


パートナーミーティング会場の様子 DAISYやプレクストークについて、地域や立場を越えて情報・意見交換や交流をすることを目的として、約90人の皆さんが全国各地から ここ「DAISYの故郷」上田に集まりました。 第2回デイジー/プレクストークパートナーミーティングが開かれた11月22日、会場となったシナノケンシ上田事業所は、なつかしい顔の再会や、新しい顔の出会いで、にぎやかな活気でいっぱいになりました。
 午前中は、フリーセッションでの体験・交流会、午後はコアセッションでの基調講演と生活情報事例発表に続き、パートナーセッションでは参加者の皆さんからのスピーチがあり、希望者による宿泊の未来セッションまで有意義な集まりでした。何よりも各地で活躍する音訳ボランティ アの皆さんが、それぞれに個性的な活動内容を持ち寄って、取り組みや 課題を話し合う熱気を感じる1日でした。
  今年で2回目の開催となる「デイジー/プレクストーク パートナー ミーティング」ですが、毎年続けていく予定です。 広くDAISYを活用して、視覚障害者の生活環境を向上させていくために、情報交換や意見交換ができる場として、全国の皆様にご参加いただけるように、今後も情報発信をして参ります。
内容ダイジェスト

    (興味のあるコーナー・セッションをクリックしてください)
    □ フリーセッション <体験コーナー> (9:30〜11:30)
    □ コアセッション <コアスピーチ> (12:30〜15:00)
    □ パートナーセッション <参加者スピーチ・意見交換> (15:15〜16:40)
    □ 未来セッション <東御市の保養宿泊施設にて> (宿泊のご希望者とともに)

    ※「デイジー/プレクストーク パートナー ミーティング」に関するお問合せ先はこちら

フリーセッション <体験コーナー> (9:30〜11:30)

 現在開発中の新製品のほか、プレクストーク再生機や図書制作ソフトを、実際に触ったり試聴したりできるようにしたコーナーです。当社の営業・技術スタッフがご説明しながら、皆さんから多くの有益なご意見をいただくことができました。

[1] DAISY / Plextalk / PRS 録音・編集体験会


プレクストークの説明 プレクストークPTR2やパソコン用ソフトであるPRSProを利用して、DAISY録音や編集を行う手順をご説明し、実際に体験していただきました。
  特にPRSProを使っての録音・編集作業は、何人もの方が取り囲むほどの関心の高さで、スタッフへの具体的な質問も多くいただきました。

[2] DR-1デジタル録音機 録音・後工程処理 体験会とQ&A

DR-1の説明 2007年6月に発売された簡単デジタル録音機「DR−1」を利用して録音する手順をご説明し、実際に体験していただきました。何台も用意したDR−1はつねに満席状態でした。
 DR−1は、従来のカセットデッキの替わりになるもので、操作はカセットデッキと同感覚でご利用できます。

[3] PTX "365日24時間図書館"と生活情報体験会

PTXの説明 PTXは、パソコンなしにインターネット配信を利用して、いつでも好きな時間に聞くことのできる次世代のデジタル録音図書再生機であり、現在、発売を目指して準備を進めています。
 これがあれば、生活情報や地域情報もすぐに入手して聴けるようになります。

コアセッション <コアスピーチ> (12:30〜15:00)
    歓迎あいさつ シナノケンシ(株) 取締役事業部長 池田義和
    記念講演
    [1] 「デイジー図書への期待〜ある中途視覚障害者の場合〜」
    (有)アットイーズ社長 稲垣吉彦様

    講師の稲垣吉彦様 「デイジー図書への期待〜ある中途視覚障害者の場合〜」と題して、人生半ばで見えなくなったご自身の体験をもとに、デイジー図書への期待や提言をいただきました。明るく元気な語り口の中に、大変心に残る、気づかされることの多い内容でした。講演の一部をご紹介します。

    ●「治らない病気」―ぶどう膜炎の診断を受けてから約3年間、いくつもの病院で何人もの医師に受診。その過程で緑内障を併発したものの、緑内障という病気が治らない病気であることを知ったのは、最終的に手術をしてくれる医師に巡り会ってからのことだったといいます。

    ●「ロービジョンケア」―進歩した現代医学を持ってしても、治らない病気がある以上、その患者をどのようにケアすべきか。それを眼科ではロービジョンケアと呼びます。ここ数年でロービジョンケアに関する関心は高まってきているものの、実際に取り組む病院はまだ増えてきていないのが実情です。

    ●「視覚障害は情報障害」―眼が見えないと80%の情報がなくなることになります。周りの人に何が出来るかというと、役に立つかどうかでなく、何でも幅広く情報がほしいのです。その情報をきっかけに動けば、またそこで情報を入手することもできるのです。

    ●「コンテンツ拡大への期待」―コンテンツには、出版されている本の情報が多いと思いますが、日常生活に近い情報が提供されれば…。カタログやマニュアルや病院のパンフレットなどの幅広い情報が、タイムリーにDAISY図書として供給していただける体制を望んでいます。

    ●「デイジー図書とハードウェアへの期待」―見えなくなる前は、機械が嫌いで苦手でした。筑波技術短大の情報処理学科に入って、IT機器は情報障害を補う重要なものであることがわかりました。今は、パソコンなしでは情報を得られません。機械が、直感的に操作できるもの、つまりポンと出されてマニュアルがなくても、すぐ使えるものを開発してほしいです。

    (当社発行のメルマガでは、講演内容をより詳しくご紹介しています。メルマガへのご登録やバックナンバーはこちらをどうぞ


    [2]「生活情報とPTX・研究プロジェクト」
    シナノケンシ(株) 主任研究員 西澤達夫

     当社の主任研究員から、最近の世の中の動きも紹介しながら、DAISYの最新技術の傾向について説明させていただきました。
     DAISYの適用範囲も拡大してきています。学習障害者向けの教科書や、市広報、カタログなどのほかに、チラシや学校教材などにも広がっています。「内容の正確さ」と「速さ」の2軸で考えると、日常生活情報は「速さ」が優先されます。DAISYは、図書から生活情報へと広がりを見せています。
     シナノケンシが開発したネットワーク配信システムのPTXは、昨年に日本国内での実証実験は終わり、現在はイギリスとオーストラリアとスウェーデンで実験を進めています。技術だけでなく、情報を集めてコーディネートする大きな動きが必要になっています。

    [3]「生活情報事例発表会」

    生活情報についての事例発表も、京都朗読奉仕会ロバの会様と音訳グループあけぼの会様にお願いして、それぞれの足跡や具体的な取り組みについてお聞きすることができました。

    ■京都朗読奉仕会 ロバの会 河野ゑみ 様

      約30年の活動の中で、アマチュア無線の資格をとったことから、視覚障害者のハム(ブラインドハム)の方とのやり取りがきっかけとなったものが多くあったそうです。
      交信を通して聞いてくるのは、野球の試合結果から料理の仕方、柔軟剤の使い方や製品名まで…。新しい電気製品や食品の情報テープを「ロバの会」で作ると、ブラインドハムの皆さんには1日でその情報が伝わりました。ハムから生まれて作ったもので、大変だったのは「郵便番号簿」。当時はテープだったので、都道府県別に分けて50本くらいになったとか。とにかく地名の読み方がわからずに苦労したそうです。視覚障害者に伝えるには、まず晴眼者に伝えなければならない、というお話も印象的でした。
     最近提供した生活情報としては、情報盛りだくさんのDAISY図書「ロバさんの万華鏡−第4号−」の中で、8月に郵便局から各家庭に配付された「郵便局からの大切なお知らせ−10.1もうすぐ民営化−」を音訳されています。

    ■音訳グループ あけぼの会 加藤 聖子 様

     「あけぼの会」は尾張旭市の音訳ボランティアグループです。市の広報のほかにも、市議会報や社説なども希望に応じて作っていました。ところが、一人の方にテープ3ケースも送ることになると、郵便受けに入らないこともあり、またテープ機器が壊れれば、修理代に莫大な費用がかかります。そこで、まずはDAISY録音再生機を購入して勉強し、2006年6月号からDAISY版広報がスタート。また、誰でもどこまでやったかわかるようにレベル表を作って分担し、広報を発送とほぼ同時に届けられるようになりました。
      今年はDR-1を購入して、編集ソフトも使ってムダな音を排除できたお陰で、9月からは市のホームページにも声の広報として掲載されています。


パートナーセッション <参加者スピーチ・意見交換> (15:15〜16:40)

    パートナーセッションの様子 各団体を代表される皆様から、医学書、事典、雑誌、選挙公報など、それぞれの個性的な活動をもとに活発な意見交換が交わされました。
     また、実際に利用する視覚障害者の方の声も、直接お聞きすることができました。
      「情報が届くというところがネックになっていて、多くの視覚障害者の中で限られた人しか録音図書を利用できていない」という現状や「苦労するのは情報を探し出すこと」「より幅広い情報を」という期待の声も伝わりました。

    ■主催挨拶 ・・・シナノケンシ 代表取締役会長 金子 八郎(デイジー コンソーシアム 名誉生涯フレンド)
    ■スピーチ@・・・上田市視覚障害者福祉協会 中山 吉泰 様
    ■スピーチA・・・長野県視覚障害者福祉協会 前野 弘美 様
    ■スピーチB・・・アイボランティアネットワーク静岡 増本 旭 様
    ■スピーチC・・・音訳の部屋  平松 陽子 様
    ■スピーチD・・・NPO法人 DAISY TOKYO 森田 聰子 様
    ■スピーチE・・・NPO法人 DAISY横浜 大原 順子 様
    ■スピーチF・・・三療音訳会 依田 理恵子 様
    ■スピーチG・・・つくば市朗読ボランティア けやきの会 柳澤 由紀子 様
    ■スピーチH・・・DAISY川崎 岩崎 久留美 様
    ■スピーチI・・・特定非営利活動法人 DAISY枚方 小林 妙子 様
    ■スピーチJ・・・長野市立長野図書館 増沢 雅彦 様
    ■スピーチK・・・全国音訳ボランティアネットワーク 藤田 晶子 様
    ■スピーチL・・・音訳指導者 恵美 三紀子 様

    ■御礼挨拶 ・・・シナノケンシ 常務取締役 池田 防守

未来セッション <東御市の保養宿泊施設にて> (宿泊のご希望者とともに)
     今回は東御市の大田区休養村とうぶに宿泊し、現状のDAISYと視覚障害者の方が抱える問題点について、ボランティアの方々や行政とメーカーがどのように対応していくか等、深い議論を交わすことができました。
     今後のシナノケンシの商品展開に関する話題も出て、非常に有意義なものとなりました。


お問合せについて
    「デイジー/プレクストーク パートナー ミーティング」の内容や今後の予定などについて、詳細のお問い合わせは、下記までお願い申し上げます。

    【ご連絡先 事務局】
    シナノケンシ第2開発営業部 三澤 真
    E-mail plextalk@skcj.co.jp
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